長男伝説

🟡長男伝説シリーズ 第1話

「全日制を選んだ君へ 〜その覚悟は本物だったのか?〜」

不登校だった中学時代。

朝起きられない。体が重い。誰にも会いたくない。

それでも親の私は、学校に行く行かないで一喜一憂して、勝手に期待して、勝手に絶望して、泣いて。

あの数年間は、親子でサバイバルだった。

それでも君は高校進学を決めた。

しかも、まさかの「全日制」。

え、マジ? 通信じゃないの?定時じゃないの?

「普通がいい」って、君は言った。

「友達と一緒に登校して、部活もしたい」って。

…私は震えた。正直、全日制って聞いた瞬間、

「また崩れるんじゃないか」って不安しかなかった。

でも、君の目がちょっとだけキラキラしてた。

だから私も、腹をくくった。

⸻入学して1か月――

無遅刻・無欠席。

教科書もちゃんと買って、朝は起きて制服を着て、家を出る。

え、誰?君、誰?

母、内心ちょっと疑ってましたよ。「登校、代打じゃないよね?」って。

でも、人は変わる。あの頃の君じゃない。

よし、よし…このままこのまま……と思ったのも束の間。

リズムは、ある日突然崩れた。

「今日はちょっと…だるい」

「電車、乗りたくない」

「もう、なんか全部無理」

それ、聞いたことあるセリフやん。

そして気づけば、また布団にこもる日々。

だけど、今までと違ったのは、

**「行かなきゃいけないと思ってる。でも、動けない」**と自分で言ったこと。

逃げてるわけじゃない。

不安や葛藤を、ちゃんと自分の言葉で言った君に、私は少しだけ安心した。

進級はギリギリ。

でも「ギリギリ」ってことは「踏ん張った」ってこと。

休んでもいい。

また立ち上がれれば、それでいい。

君が選んだ道だから。

母は、何度でも応援するよ。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

次回は、長男の恋❤️について綴ります

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