「不登校は突然やってくる 〜わかってた、でもやっぱり切ない〜」
あんなに頑張ってたのに。
バイトも始めて、彼女もできて、学校にも行ってた。
「順調」「安定」そんな言葉をうっかり信じたくなるくらいだった。
でも、不登校ってやつは、
ある日、突然やってくる。
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最初は、「頭痛い」だった。
次は、「だるい」
そのうち、「電車、乗りたくない」
気づけば、朝起きられなくなっていた。
登校しても、すぐ早退。
だんだん足が遠のいて、気づけば欠席が日常に。
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理由は分かってる。
バイト、頑張りすぎたんだよ。
気を遣って、緊張して、気合い入れて、
“普通”を装うために、たくさんのエネルギーを使ってた。
脳疲労。気疲れ。
「楽しい」だけじゃ、続けられない。
そして彼は言った。
「バイトも、ちょっと休みたいかも」
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はい、想定内です。
母は、そんなに楽観視してなかった。
こうなる日が来ることも、
急にバランスが崩れることも、
ちゃんと、心の片隅で覚悟してた。
だけどね――
やっぱり、しんどい。
「またか…」って思う自分にも、ちょっと落ち込む。
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それでも、前とは違うのも確か。
■ 自分の限界に気づけたこと
■ ちゃんと「休みたい」と言えたこと
■ 「全部投げ出す」じゃなくて、「ちょっと待って」と言えたこと
これって、大きな成長だと思う。
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だから私は、また隣に立つ。
無理やり引っ張らず、でも放り投げず。
歩きたくなるまで、ただそばにいて、待つ。
そう、母の仕事は「信じること」と「待つこと」だって、何度も思い出してる。
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