中学に入ってすぐ始まったのが、体育祭の練習。
まだ学校に慣れてもいない4月末から、放課後は応援練習にダンス練習、リレー選抜などなど…
親としては「えっ、早くない!?」と思うけど、次女はいたって平然。
赤ブロック所属。
そして運命のリレー選抜タイム測定。
結果は――
しれっと1位。
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◆母「すごいやん!」→次女「え、手抜いたけど?」
母:すごいやん!!1位ってことは代表⁉
次女:いや、手抜いた。代表やりたくなかったから。
……え?
それで1位?
**「全力出したらどうなるん…?」**と震える母。
ちなみに、あの子、体育は得意です。運動神経、あります。
でも目立つのは面倒だから、適度に力を抜く。
それが次女クオリティ。
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◆全力女子、ダンスモード突入。
ところが、ダンスにはスイッチが入った。
ブロック対抗のダンスバトル。
曲を覚えたら、もう止まらない。
帰宅後は毎晩の自主練習。
鏡の前でキメ顔&キレッキレのダンス。
家中に流れるダンス曲――
エンドレス再生、母の耳に染み込む。
(もはや私も踊れる勢い)
でもね、その集中力と楽しむ姿勢には素直に脱帽。
「楽しい」って気持ちに全力で乗れる力、これも次女の武器。
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◆当日、爆上がりで爆走。
迎えた体育祭本番。
テンション爆上がりで朝からハイテンション。
「今日は大声出しても怒られんよね!」ってことで、全力で叫び、全力で応援。
そしてリレー。
トップバッターの次女、
勢いよくスタートダッシュして――
なんと3番でバトンをつなぐ!
しれっと1位タイムを出すくせに、
本番はきっちり爆走する、頼れる女。
そのギャップ、クセになる。
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◆ダンスでは「1人だけノリが違う」と言われる始末
後半のダンスバトル。
出だしから、もう次女の動き、全身全霊のダンス芸人。
1人だけ明らかにテンション違う。
でもそれがいい。めっちゃ楽しそう。
見てるこっちも笑顔になる。
先生にも「楽しさが伝わってきた」って褒められたらしいけど、
そりゃそうよ、あれはもはやエンタメ。
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◆母の感想:やっぱあんた、しれっと最強やわ。
代表にはなりたくないけど、
走れば速い。
踊れば本気。
応援も全力。
でもどこか抜け感あって、頑張ってるけど“気合い入りすぎてない”自然体。
そういうバランスが、なんか絶妙。
なんかもう…**「しれっと最強」**って、次女の代名詞にしたい。
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◆おわりに:一番目立ってたのは、たぶんあなた。
本人は「楽しかった〜」とあっけらかんとしてたけど、
たぶん今日の体育祭で、一番みんなの記憶に残ったのは次女じゃないかな。
運動神経だけじゃない。
空気ごと明るくしてしまう“場の力”を持つ人間って、いる。
そしてそれが、まさか我が子だったとは。
…恐れ入りました、次女さん。
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崩壊上等、でも愛はある。
次回は「体育会系の私が放送部⁉陰キャの巣窟でギラつく」編、予定しています。