🟠長男伝説シリーズ 第7話

「補習地獄開幕!〜100時間の年末年始サバイバル〜」

高校1年の冬。

40日超の欠席が生んだのは、合計100時間の補習スケジュール。

年末年始?なにそれ美味しいの?ってくらい、

予定表は補習で真っ黒。

迎えた補習初日――

息子、登校成功。

帰ってきた彼は、なぜか涼しい顔で言った。

「……余裕やったわ。」

いや、マジか。

行ってみたら、意外となんとかなったパターンかい。

そして2日目。

朝はちょっとグダつく。が、ちゃんと行く。

遅刻なし。

途中、私にLINEが来る。

「キツい」

「もう無理かも」

「腰いてぇ」←なぜか部位情報つき。

でも私は、あえてこう返す。

「よく頑張ってるね!」

「あと4時間かー!終わりは確実に近づいてるぞー!」

“頑張れ”は使わない。

だってもう、十分頑張ってるから。

その日も、なんとか乗り切った。

疲れて帰ってきた息子の顔には、

少しの自信と、少しの限界。

「しんどい」「キツい」「無理かも」

そう言いながら、ちゃんと前に進んでる。

自分を変えたい、その気持ちがちゃんと見えた。

だが、ドラマはここで終わらない。

補習3日目の朝――

「なんか…寒気する…」

母「は?」

熱、計る。

表示された数字、39.0℃🤒。

\えーーーーーーーー!!!!!/

はい、終了のお知らせです。

インフルエンザ、いただきましたー!

すぐさま病院、検査、即陽性🫣。

母、学校に電話。

電話越しでもわかる先生の平謝り。

「出席停止ですので、補習は…」

「はい、免除です」

……いや、強運すぎん?

補習地獄から、まさかの体調不良脱出。

ギリギリまで頑張った息子に、神様がくれた“休養タイム”なのか。

私は安心した。

「よかったね」じゃないけど、「よくここまで頑張ったね」と思った。

そして今は、

とにかく看病に専念。

補習は終わらなかったけど、

“自分を変えようとした冬”は、

たしかに始まっていたんだと思う。

次回予告:

🟡第8話ちょっと中学時代に遡ってみて「普通って何?普通がしんどい」タイトルで綴ります