「補習地獄開幕!〜100時間の年末年始サバイバル〜」
高校1年の冬。
40日超の欠席が生んだのは、合計100時間の補習スケジュール。
年末年始?なにそれ美味しいの?ってくらい、
予定表は補習で真っ黒。
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迎えた補習初日――
息子、登校成功。
帰ってきた彼は、なぜか涼しい顔で言った。
「……余裕やったわ。」
いや、マジか。
行ってみたら、意外となんとかなったパターンかい。
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そして2日目。
朝はちょっとグダつく。が、ちゃんと行く。
遅刻なし。
途中、私にLINEが来る。
「キツい」
「もう無理かも」
「腰いてぇ」←なぜか部位情報つき。
でも私は、あえてこう返す。
「よく頑張ってるね!」
「あと4時間かー!終わりは確実に近づいてるぞー!」
“頑張れ”は使わない。
だってもう、十分頑張ってるから。
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その日も、なんとか乗り切った。
疲れて帰ってきた息子の顔には、
少しの自信と、少しの限界。
「しんどい」「キツい」「無理かも」
そう言いながら、ちゃんと前に進んでる。
自分を変えたい、その気持ちがちゃんと見えた。
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だが、ドラマはここで終わらない。
補習3日目の朝――
「なんか…寒気する…」
母「は?」
熱、計る。
表示された数字、39.0℃🤒。
\えーーーーーーーー!!!!!/
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はい、終了のお知らせです。
インフルエンザ、いただきましたー!
すぐさま病院、検査、即陽性🫣。
母、学校に電話。
電話越しでもわかる先生の平謝り。
「出席停止ですので、補習は…」
「はい、免除です」
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……いや、強運すぎん?
補習地獄から、まさかの体調不良脱出。
ギリギリまで頑張った息子に、神様がくれた“休養タイム”なのか。
私は安心した。
「よかったね」じゃないけど、「よくここまで頑張ったね」と思った。
そして今は、
とにかく看病に専念。
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補習は終わらなかったけど、
“自分を変えようとした冬”は、
たしかに始まっていたんだと思う。
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次回予告:
🟡第8話ちょっと中学時代に遡ってみて「普通って何?普通がしんどい」タイトルで綴ります