「君の初恋に、母は少しだけやきもちを焼いた。」
5月。
新緑がまぶしい季節に、長男が恋に落ちた。
「え?マジで?お前が?誰に?校外学習で?」
はい、情報多すぎ🫨。整理させて。
どうやら班行動で同じになった女の子に、
一目惚れしたらしい。🤣
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その日の夜の息子は、
見たことないテンションで帰宅。
「やっっっっばい!可愛かった!」
「しかも俺のこと、面白いって言ってくれて!」
「LINE交換した!」
「これって運命やん!!」
……ちょっと落ち着いて?
いや、青春だな。うん。微笑ましい。
でも母、脳内で『エンドレス片想い』のBGM流れてるよ。
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と思ったら。
数日後――
「俺、告白した」
「付き合うことになった」
は!?
いや、展開早いな!
母、ついていけません!!
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ただね、息子は全力で「好き」を表現するタイプ。
花束とか渡しそうな勢いで、
とにかく彼女へのリスペクトと愛がすごい。
その姿を見て、
「うちの息子、こんなに優しかったっけ…?」と感心しつつも、
……なんだろう、この気持ち。
ちょっとだけ、やきもち。
ほんのちょっとだけね。
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でも、やっぱり母は心配にもなる。
・感情の起伏が激しいところ
・距離感がうまく取れないところ
・思い込みが強くなってしまうところ
特性がある息子だからこそ、
「初めての彼女」に舞い上がりすぎて、
空回りしたり、傷ついたりしないか。
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彼女のことを本気で想ってるのが伝わるからこそ、
この恋が「自信」にも「安心」にもつながるといいなと願う。
息子の恋を応援しながら、
母はこっそり見守るモードに切り替える。
でも、心の中では思ってるよ。
「あーもう、ちょっとでいいから、
ママにもその優しさ、分けてくれん?」
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次回予告:
🟠第3話「デート代どうする問題 ~通帳の中は空っぽです~」😹
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